コラボレーション

2004下半期

河本さん家 新宿ロフト プラスワン 2004.07.18 24:00~

次長課長河本さんのトークライブ。
ゲスト
1部 東京ダイナマイト
2部 藤田さん(トータルテンボス)重岡さん(ラフ・コントロール)
3部 レギュラー

新宿ロフト・プラスワンは飲食しながらトークが聞ける会場で、タバコも吸えるので個人的にはオールナイトイベントでは最もストレスの少ないライブハウスです。また、テーブル席もあるので仲間でいけば料理も頼んでワイワイと楽しめるんですね。

この日は3連休の中日ということも手伝ってか結構な人の数で河本さんも宣伝の割には来たなぁ~と言ってました。
オープニングで、日本テレビの廊下で上戸彩と会った話をされてゲストの呼び込み

ゲスト 東京ダイナマイト(はちみつ二郎・松田)

はちみつさんは元々は東京NSCの1期生だそうで、出身地は河本さんと同じ岡山県。中学卒業後上京し、定時制高校を卒業後NSCに入学。吉本で舞台を踏むことは無くフリーで浅草キッドの主催するイベントに「東京ダイナマイト」(その頃の相方は今の松田さんではなかった)で参加。
一方の松田さんは名古屋で青春時代をすごし、地元テレビ局の番組に参加していた関係でコンビを組んだのが「青木さやか」さん。(その頃既に東京で活動していたはちみつさんのイベントを観に上京していたりしたそうです)
その後、青木さんとのコンビを解散していた所はちみつさんと運命的な出会いをしてコンビを組むことに。
ちなみにコンビを組んだ最大の理由は
「並んだ感じが良かったから」(はちみつさん)

最初から単独をモリエールで行い、次の単独が野音。その動員数850人。全てを自分たちで借金し会場を抑えることから発電機を借りること等の手配を行ったそうです。
この頃彼らのイベントには氣志團が観に来ていて、インディーズ時代の彼等のアルバムのスペシャル・サンクスにははちみつ二郎とあるそうです。

そんな東京ダイナマイト、只今大ブレーク中で今月のギャラになる仕事の本数なんと40本!今月は様々なメディアを通して彼等の仕事が見られるようです。
また、8月3日には単独を北沢タウンホールで行うそうで、この時には「チョップリン」のネタを完全コピーするとの事(勿論本人達の許可を取って)、この模様は逆転してチョップリンの単独で映像として流すことも決定済み。

何を隠そう大のファンダンゴ!TVファンのはちみつさんは次長課長の単独の模様を本当に良く知っていました。そして、トークの流れでチョップリンに続いて、次長課長のネタの完全コピーを行うことも決定。何をやるかはお楽しみに。
そしていつか、次長課長・東京ダイナマイトでイベントをやりたい。ルミネの舞台に立てるならギャラはいらない。。とおっしゃるはちみつさん。
凄く楽しい話が聞けました。

ゲスト 藤田さん・重岡さん
ふと思い出そうとするんですがほとんど覚えていないんですね、というのは楽しかったんですがミニコントになっちゃうことが多くって「オチ」が無いまま話が進んでいった感じでして。これはこれで楽しかったんです。

ワキガに間違えられやすい(重岡さん)
人一倍嗅覚が敏感で電車の中でワキガの人を見つけてしまうそうなのですが、どういうわけだか(顔の濃さでか?)自分が異臭の発信源と思われやすいそうです。
先日も女性に思いっきり間違えられたそうで・・・

伊豆ツアー(藤田さん)
白目むいてんじゃねーよ
等の数々の突っ込みは、次長課長とトータルテンボスの伊豆ツアーの帰りに河本さんとのミニコントから生まれたそうです。
しつこくてんどん(同じ状況を繰り返す)を行う河本さんに
「見上げたもんだ!」
と突っ込んだのが最初だとか。

こうした、藤田さんの独特の突っ込みの言葉は体育会系の部活で後輩に説教する場合に使うフレーズが多いんですね。藤田さんは高校時代野球部でした。
そんな体育会系の雰囲気が今は爆裂パーマなどからは微塵も感じられず、「渋谷系」などのチャライ感じとあいまって独特の存在感を持っているんですね。

昔の彼女にばったり会った(重岡さん)
昔の彼女とばったり会ったそうです(笑)。

ゲスト レギュラー
河本さんが大阪にいた終わりの半年くらい、河本さんの家に居候でいたのがレギュラーの松本君。松本君はその前に井上さんの家に1年ほど転がり込んでいたそうですから、レギュラーにとって次長課長は足を向けて寝られない存在のはずなんですが・・

寝袋事件
その頃仕事が何本か入っていてbaseの中心メンバーとして活躍していた河本さんに対してほとんど仕事の無かった松本君。部屋に寝袋を引きっぱなし状態にして河本さんが仕事から帰ってきても寝袋の中なんて事があったそうです。
さすがの河本さんも怒って、寝袋くらい畳めと怒って畳ませたところ、寝汗のせいで畳が松本君の形に腐っていたそうです。

西川どっきり事件
普段からお世話になっている河本さんに新しく出来た彼女を紹介したいということになり自宅へ招待した西川君。そのまま紹介するのもなんだからということで、彼女を自宅に待機させ誰も来ないふりして、河本さんも一緒でした~!とする事になったそうです。
西川君が入ったのを確認し、ワンテンポ遅れて入った河本さん
すると、
「いっっやぁぁっぁ~~河本いや~~~!!」
と物凄い拒否反応を彼女が示し何も出来ずに帰ったそうです。

ええ先輩事件
今度は変わって河本さんの話。
居候になることになった松本君に対して河本さんは
「松本、おれは東京に行くから今から毎日100円貯金して
そのお金で引越し代にしなさい」
と先輩らしい発言をした河本さん。
先輩の言うことだしと、せっせと貯金をした松本君。
そして、次長課長が東京に移動して、いざ引越し代にとその貯金箱をあけたところ・・・出てきたのはスロットのコイン(笑)
ギャンブルを殆どしない松本君にはそれが「何」であるか理解できずあせったそうです。
で、この話をトミーズのケンさんに話したところ、河本さんは偉く怒られたそうです。

最後は松本君が噂の美声を披露して5時間にわたるこのイベントは終了したのでした。

劇団乙女少年団 第4回公演 「ガーベラ」 2004-07-18 新宿スペースゼロ

風が抜ける場所を自ら失った都会は猛暑続きでバタバタと人が倒れ、氾濫を抑えるために作られた堤防は自然の力には適わないことを見せ付けられている夏。それでも人はコントロールする側に立とうとする。
矛盾なんてものはそこかしこに内在している。そんなことは誰だってわかっている。わかっていながら内在している矛盾こそが支配欲求を満たすシステムの一部だったりするものだから、みずから積極的にそれを壊そうとはしない。

都会で暑いのが嫌だと言いながら都会を去ろうとはしないし、自分からエアコンを切ろうとはしない。そういうもんだ。

今回の舞台に関しての詳しいレポはリンクを張らして頂いているじいさんの「Lough+Raindrop」など様々な所に丁寧なのが載っていますからそちらを参考にしていただけたら助かります。

その上で、総勢27名にも及ぶ劇団員(客員参加のガレッジセール川田さん、犬がニャーと鳴いた日、プラン9の浅越ゴエさん等も含む)の全てが素晴らしく、皆さん深い印象を残してくれたのがとても嬉しかったです。
サンサン様(川田さん)はその持ち前のキャラクター通りちょっととぼけていてお馬鹿で、でも沖縄の太陽のようにおおらかであったし、専務(ゴエさん)は持ちネタを披露するだけではなくアウタースペースで「宇野君と村山君」を作るように素敵な壊れ方をしていました。

そんな中、本当に頑張っていたのが脇役の面々。
ホステス陣は米米CLUBのシュークリムッシュよろしく様々な場面を柔らかくするダンスを見せていましたし、マラー(増谷キートン)は相変わらず露出の多い格好にアホなキャラクターを堂々演じゴエさんをして「この舞台は何でもありなんですか!」と言わせていました。
マタータ(大西ライオン)は難しい役所だったと思うのですが非常にボリューム感のある歌声や演技で名脇役でした。

そして、個人的にはスクリーンを使った演出やそのスクリーン上に映し出されたフィルムのクオリティ、むき出しの足場を使って立体的に見せる手法など演出の一つ一つがとても凝って素晴らしかったです。

最後に会場で配られていたパンフの中のゴエさんのコメントを引用させていただきます。
「はっきり言ってこの集団のパワーは凄いです。ものすごい強さです。でもそのパワーは社会の何の役にも立ってはいません。でもすごい強大なパワーなんです。正直パワーの無駄遣いです。ちゃんとしたところに向ければ日経平均株価も3万円台に押し上げるぐらいのパワーなのに。でもそのパワーは唯一、今日観に来てくれた方々だけに向けられているんです。<貴重>で<無駄>なパワーを感じ取ってください。私は一時でもそんな集団の一員になれてホント幸せですよ。」

ガリットチュウ初単独 「ムラムラする真夏の夜」 2004.07.19 新宿シアターモリエール

東京NSCの2期生ガリットチュウの初単独。
決してスター街道を歩んできたわけではない彼ら。今回の80CUPでの成績も決して良い訳ではなかったりする。
そんな彼等の初単独。

まずはちょっとだけ苦言から。
個人的にはコント風味な単独をやるとなると、最近オムニバス形式をとりながら最後でこれとこれは実は同じ人物でした・・的なものをいくつか見るのですが、時間軸とかの関係でこれがあまり成功しているようには思えないんですね。そう言う部分が徹底できないなら無理して一緒にする必要はないと思う。
今回の場合、最初のコントと最後のコントが同一人物という設定だったように匂わせているんだけれども、だったら最初のコントで「オレンジレンジ」の「ロコモーション」なんて使っちゃだめだと思う。

こういう苦言を言うのはガリットチュウの良さはこういう所の器用さにある訳ではないと思うからで、それはブリッジの映像で使われた「どっきり」的な物において誰も傷つけず、寧ろちょっとだけ得した感さえある物を作り出せるそういう所だ。
言うなればたけしさんラインではなく欽ちゃんのライン。
そして、所々でみせる「BOYS BE」のようなリアルさとリアルじゃなさが同居した甘酸っぱさだと思うわけで。

今回のネタもそういう良さが全体的にちりばめられていたし、使った音楽とかもかっこよく見せようとか言う下心があるわけではなくリアルに彼らが中学生や高校生時代に聞いていたんだろうなというチョイスで雰囲気というか初単独らしいアイデンティティーを感じさせるものだったと思います。

また、オープニングではドンドコ平畠さんが駆けつけるなど温かいな~という感じで。

最後のコントは家族ゲームやシャルウィダンスが下敷きになっているであろうコント。舞台の上でああも美味しそうにご飯を食べるって言うのも「てい」(そういう仕草だけで)に慣れているととっても新鮮だったりしました。

もう少し貪欲に笑いを取りにいけるだろう・・・そういう風にも思いながらもそうじゃないところがきっと彼等のよさであるんだろうな等と考えそれゆえに、最初の部分何もそんな無理はしなくてもと思うのです。

増谷キートン 初単独 「あやまち」2004-08-11 (東京吉本ピン芸人まつり 学芸大学 千本桜ホール)

お馬鹿は好きですか?僕は大好きです。
真性の馬鹿は付き合いきれませんが「お馬鹿」は大好きです。

朝、目が醒めるとお馬鹿な友人からメールが
「ヌーブラのせいで夏の楽しみが1つ減った今日この頃、
貴兄はお元気でしょうか?
しかしヌーブラ如きでくじけてはいけません。
私はヌーブラにおける1つの真実に気がついたのです。
ヌーブラを巨乳は着けられないのです・・・」
ここから続く長い巨乳談義をここで書くつもりはないのだけどヤツが変わらずお馬鹿で居てくれて僕は本当に嬉しいのです。

こんなメールを貰ったらキートンを見に行かないでどうしようというものでしょうか?否行かなければ行けません。
というわけで、増谷キートンさんの初単独です。

東京にいてもその存在を知っている人は少ないのかも知れませんので彼について軽く書きましょう。
東京吉本に所属する彼はNSCの2期生でして芸暦は8年目。
いわゆるアイドル系や正統派と呼ばれる芸人が吉本には多い中ひと際異彩を放つ「体を駆使して馬鹿馬鹿しさを堂々と演じる」芸人さんです。
まぁイメージしやすく説明すると「ワハハ本舗」に近いでしょうか?
最近ではアップダウンのSODの中核メンバーとして参加していただけではなく、志を同じくする仲間と「キュートン」というイベントを主催したりしています。また、乙女少年歌劇団にも参加したりと活動の場を着実に広げています。

初単独というのは、その芸人さんのアイデンティティが濃縮された形で現れるのですが、その中でもブリッジ(幕間)でどんな映像を使うのか、どんな音楽を使うのかでその芸人さんのバックボーンとなっているものが透けるのでココに注目したりします。
今回の「あやまち」ではジャズが流れ、ドボルザークが流れ、映像ではただ砂浜を疾走するキートンさんの画像だけだったり股間のUPだったりとある種の育ちの良さとそれを覆すお馬鹿さ加減の両方が垣間見れました。

前置きはコレくらいにして舞台の内容はというと
オープニング 
「レディース、エ~ン ジェントルメン、ミスターエルビス・プレスリー」と紹介され「宇宙との遭遇」の音楽が流れるのですが舞台には誰も上がらず変な間が生まれます。
そこに微かに楽屋らしきところから漏れてくるキートンさんの声
だっておれはプレスリーじゃないもん・・

こうやってすんなり始まらない所等堪らないですね。

そんなキートンをMC役の白井君(チーモンチョウチュウ)が引っ張り出します。
いやだいやだ言いながらもプレスリーの格好にリーゼントなキートン。
結局最後はノリノリで歌います。
歌「バーニング・ラブ」

そしてお約束の台詞が
「1時間の辛抱です」になっていてスタート!

キートンコント
ブラックのスーツを身にまとい登場のキートン。
キートンさんがちゃんとスーツというだけで会場からは笑いが。このスーツ脱いだ時にチラッとバーバリーチェックが見えたような・・・おっ意外にお洒落。しかしそんなビシッと決めたキートンさんの姿は仮の姿です。
勿論脱ぎますw
奥さんに以前浮気がばれたらしく、
「あの女にはもう逢っていない!部下と食事をしてくるのがそんなに悪いのか!」
と怒りながら脱ぎます。脱ぐとなぜか胸にはヌーブラが・・・
「いつもつけてるだろ!」(オイオイ)
そしてお風呂の用意をしてくれと頼みながら網タイツを履きゴム製のマスクを被り
「これがオレの仕事だ!」
と、宣言していっちょ変態が完成し鞭を振り回して暗転。
最初のスーツ姿からすると、なんたるギャップ!
おまけに昼はまじめに仕事しているけれど夜の仕事は何だ??という疑問を残して・・・


キートン朗読
いい意味でタイトルを裏切る内容。
キートンさんならこう来るかな?という予想とはかなり違った感じ。
キートンコントで出来上がった「夜のお仕事着」で読むのは猫の雑誌。しかも記事を朗読するのではなく、ただ読んで感想をいうだけ。おまけに赤ちゃん語というか、オネエ語というのか子猫についつい話しかける人の言葉遣いの気持ち悪さが衣装とのギャップで余計に引き立っていました。

って、さっきの「仕事」ってこれかよ(笑)

軽い暗転後出てきたキートンさんは上半身裸のバレーダンサースタイル。踊りとして正しいのかどうかはサーッパリ分かりませんが鍛え上げられた肉体がライトを浴び余計に陰影がでて凄いなと思った瞬間、地面に指を挿し
「王手!」
コレはアホマイルドの組体操とかを好きな人には良いネタかも。面白かったな・・


アテネオリンピック
キートンさんが唯一といっていいくらいのTV露出で見せたRICAKOの物真似ネタ。
リカコぷりを白井くん、鬼奴さんと競うというもの。
解説役・審判役でアホマイルドが登場。
個人的には最後のアツローホールドが面白かったけれど、ちょっとぐでぐでだったかも。

晩夏(復刻版)
どうやら、過去にキュートンで公演した内容のリメイク版らしいです。けっこうかっちりとした芝居で。
単独のチラシになっていた写真はコレをイメージしたものだと判明。
そういえば、ワイワイワイでMC陣が「文豪みたいでカッコイイ」といっていたのはあながち間違いではなく、本当に小説家の役でそういった雰囲気を形にするのも得意なようで。
話の内容は
田舎に暮らす少年(アホマ:高橋)とそのお母さん(鬼奴)のもとに小説家の先生がやってきて、そこから始まる物語。
全てが小説家と未亡人のお母さんとの恋物語に行きそうな雰囲気ばかりが漂うのですが・・・そうはならないのがキートンさんのキートンさんたる所以。

以上が1部。

続いてが2部で
キートンオンザステージと題されお笑いとはまた一味違うエンターテイメントの部分でした。
ガラッと雰囲気が変わって袴姿になり三味線を構え
アシスタントの女性を1曲披露(多分「凪」という曲)
続いて爆笑三味線
これは、笑いながら三味線を弾くというもの。
三味線の巧いかどうかは僕には分からないのですが様にはなっているんですね。また、袴姿をみて思ったのはキートンさんが普段舞台で抜群に姿勢が良く堂々としているのはこんな所にも有るのかななどと思ったり。

居合い抜き
引き続き先ほどからアシスタントで出ていた三味線弾きの女性は居て三本の竹製の柱が登場し、同じく袴姿に刀を持ったキートンさんが登場。
本気の居合い抜きなのか、それとも笑いの居合い抜きなのか・・舞台には意味有り気に「湿」の文字が。
三味線の音にあわせ、シュミレーションを行うキートン。そして刀を抜き振り下ろすと・・・
ペシッとなんとも情けなく緊張感のない湿った音が緊張感に包まれた会場に響きます。
ウハハハ。僕こういうの大好き!最後に紐で倒された竹が引きあがってくるのとかもね。

トーク

キートンサンバ
今、巷でちょっとした話題になっている「まつけんサンバ」に合わせて浴衣姿で今日の出演者が踊ります。しかしここはキートンこのまま単なる替え歌では終わりません。
おもむろに観客席に飛び込み何かをばら撒き始めます。
と、同時に悲鳴があちこちで発生。
ばら撒いたのはなんと、セミが羽化する時の抜け殻。
これに金や銀の色を塗ってあったのですが、まぁ数が半端ではないのよ。優に100は超えていたと思います。
良くコレだけの数を集めたな。。残念ながら僕は最後列だったのでセミの抜け殻は届かなかったのですが。

そしてスクリーンにグッズの宣伝などがあった後

キートンさんが出てきてお礼の言葉・・・しかし感極まったのかなかなか言葉になりません。今にも泣きそうになっているキートンさんを出演者たちが囲んだ瞬間。
コレがホントのセミヌード!
と肌色のブーメランパンツにセミの抜け殻をつけたキートンさんが立っていました。

いやーお馬鹿って素晴らしいですね。

漫才コント50連発 ルミネ 2004-08-13
世間的に言うところのお盆休みが始まったといえる今週月曜日、ふらっと「漫才コント50連発」を見に行ってまいりました。このイベント普段は7じ9じという夜の部にしか出演しない芸人さんも特別に参加し、トークやゲームコーナー等もなくがっつり10組90分間ネタの連発でした。
個人的に「80(はなまる)」とういうこの時間帯の通常公演は観客席側もゆったりしたスペースで見れるのですが、おりしものお笑いブームだからか、はたまたお盆休みだからか、家族連れも多かったですね。
というわけで印象に残った芸人さんについてちらっと。

まちゃまちゃ
「夏に浮かれないで!」夏に出てくる浮かれたカップル・小学生などをバッサバッサ切っていきます。僕個人としては、なぜ彼女がTV露出が殆ど無いのかが分からないな・・面白いと思うんだけどな。

こりゃめでてーな
スタンダードな漫才は初めてちゃんと見たかも。
最初に感じたパワーは漫才でもしっかり活きていてこれは3年後くらいのM-1とかが楽しみな存在ですね。
彼等の魅力はとにかくスケールが小さくまとまらないこと。表現力がしっかりしていること。
今回は何で電車のアナウンスはテンションが低いのか?という話からロックな車内アナウンス→バラードなアナウンス等発展。

ピース
又吉君・綾部君とも結成する前の芸人活動は見ていたし、結成後もワイワイワイのアシスタントやダイノジのイベント等でちらちらとは見ていたんですが初めてネタを見れたかも。
「ほ~」というのが感想。ファンダンゴ!ではまだ彼等の以前の活動が映像で流れているせいもあるんですが結成1年でココまでまとまるようになったかという感じ。
中川家から以前「風俗の説明係みたいな喋り」と評された綾部君の突込みが飛び幅のある又吉君のボケを突込むと言うよりかはダイレクトにお客さんに説明する感じが新鮮だったかな。
又吉君も随分ラフなスタイルになって力がいい意味で抜けてきたかも。

ポイズンガールバンド
1年半前に始めてみたときに比べればTV露出もしだしたせいもあるのでしょうがこの日1番というフラッシュを焚かれて登場。相変わらず軟投派の漫才。この日の阿部君のボケたがりなフレーズは「中畑」。多分オープニングではりけーんずの喋りで感化されたんでしょ。
個人的には
「キューバ選手の帽子からチェ・ゲバラが出てくる」
というボケで爆笑してしまいました。笑っていた人は少なかったけどね・・・。

そんなこんなで楽しいくもとっても濃い90分。たまにはTVではなく劇場に足を運んでみませんか?

バカリズムライブ特別編  「PSX」(新宿御苑 シアターブラッツ  2004.08.16 19:30)

ひょんな事から前日の深夜にメールが来て行くことになりました。何度か書いているのですが、チケット争奪戦みたいな事が非常に苦手でして(基本土日が仕事ということもあるのですが・・)ルミネのようにフラっと見に行けるライブを優先してしまう傾向があるんですね。
そうじゃない場合は、友人の誘いに乗っかるか劇場で手売りで購入するか、思い出したかのようにコンビニで購入するかです。ですから、人気芸人さんの単独などというものは端から諦めムード全開でオークションをチラ見するくらいです。
そんなわけで「バカリズム」の誘いは喜んで参加です。

ブラッツは絵に描いたような「小劇場の」たたずまいです。観客席は前3列が床に座布団というスタイルで、後ろの椅子席は割りと角度がきつい感じ。今日は前の座布団席だったのですが、これがちょっとお尻が痛くてしんどかった^^;。おまけに空調が後半止まっていたみたいで暑かったです。
がライブの方は最高でしたね。

今回のライブはバカリズムが主催というスタイルでマセキ芸能の若手「きぐるみピエロ」「ストロング・マイマイ」が参加という形なのですが、殆ど全部のコントに全員が参加するユニットコントスタイルでした。かといってストーリー性が強いお芝居仕立てのものでは無く、そのままTV番組で放送されていても成立しうるものでした。

そんなユニットコントの中から印象深かった物をピックアップ

オープニングコント
松下さんの家に遊びに来た友人2人。
この2人の挙動が微妙におかしいことに松下さんは気づきます。
・・・この2人自分が席を立った時座っている場所を交換していないか?・・・
なんでもないような、気にしなくたって全然構わない内容ほどのどに刺さった小骨のように気になるものです。そしてその引っかかりは何度かのポジションチェンジにより確信に変わります。
そしてその事を2人に質そうとするのですがのらりくらりよかわされてしまいます。最初はただのポジションチェンジだったものが最後は・・・
非常に興味深いコントで、とりようによっては「オチ」の部分などは哲学的な考察も可能ですが、多分ただのバカコントです。

「おう」
水族館の飼育員を目指す実習生達。一通り筆記の勉強も終わり今日からいよいよ実技に入るのですが・・・教官が連れてきたのはチンピラの「高橋さん」。
焦る実習生を横目に
「最初、アシカでは大変なので人間のチンピラを用意しました。だいたい人間のチンピラを手懐けられたアシカも大丈夫ですから(ハ~ト)」
「おうおう」と実習生ににじり寄ってくるチンピラ(笑)
このコントは最後のオチの部分までが綺麗に構成されていて、またチンピラの「おう」とアシカの鳴き声をシンクロさせる発想など非常に面白かったです。

「annnoh」
タイトルを見る限り全く予想がつかないコントですが、これでアンノ~と読みます。
結婚の申し込みをする男性は予行練習のように
「あの~僕に娘さんをください」
と言います。しかし何かがしっくり来ないんですね。
見ている側には何がどうしっくりきていないかは分からないのですがしっくりきていない事だけは分かるんです。
「あの~」という、何が語源だったか既に形を成していない言葉。コレをどこに持っていってどのように発音すれば良いのか。これがしっくり来ていなかったのです。

「あんの~」のポジションが決まれば後は畳み掛けるようにコントは進みます「そんの~」が登場し、、、結婚の定番の曲を熱唱する升野さんが登場し、このコントの意味が分かるという仕掛け。着眼点が凄く面白いなと思いました。

「B」
とにかく馬鹿コント。前後脈略の無い会話をして場の空気を読めない男が登場します。こういうコントは状況とのギャップが大事なんですが、升野さんがこの役を好演しているなと思ったら、なんとこの設定キャラクターはストロング・マイマイズの斉藤さんがモチーフだとか。
実際この事が話題となったエンディングトークでも斉藤さんの話は脈略が無く・・・
一緒に見に行ったお笑いライブでリズムを取りはじめて、周りに迷惑をかけていただとか、バイクに乗っていて信号が赤になる度にギターを弾くまねをするだとか、でるはでるは。

「タイムリミット」
タイトルや最初の設定からドラマ「24」をモチーフにしているのかと思いきや、真剣な表情で連続爆弾魔を取り調べている刑事とその犯人の中で一人だけ半袖半ズボンの升野さん。
皆は「升野さん」の存在が見えないことになっているんですね。
そこで、升野さんは自由に動き回ります。勝手に天井を見上げて大げさにビックリしてみたり、勝手にメジャーで色んな距離を測ってみたり、割り込んできたり、勝手なタイミングでキューをだしたり。
終いには後ろに引っ込んだかと思うと台詞を言うタイミングで後ろからリコーダーで奏でられる「エーデルワイス」・・
これには演技に没頭しようとしている皆さんも笑いをこらえるのが大変そうでした・・・というか笑ってましたか。
おまけにコントを終わらせる為に必要なモノを壊してしまい・・

このコント、エンディングのトークによると升野さんは全く台本を読まずに本当に自由にやっていたみたいです。ですから再演するとしたら又違うボケを連発するのかなと思うとちょっと面白いですね。

他にも新しい解釈の「浦島」や「うるぐす」などどれも非常に面白かったです。

The Plan9 14th 「the ten show」外伝(恵比寿エコー劇場 8・21~22 東京公演)

深紅の優勝旗がついに白河の関を越えた。白河の関どころか津軽海峡も一気に超え北海道にもたらされた。
決勝戦を見た人は知っていると思うが物凄い試合だった。
そんな凄い試合をしているのは気がつくと僕より一回り近く年下の少年達だ。
小さい頃・・・本当に小さい頃、こんな僕にも野球選手にあこがれていた時期があった。正確に言えば野球選手というよりは甲子園球児憧れていたというのが正解かも。
清原・桑田・立浪に橋本という華々しいPLと木内監督率いる取手二高の試合など、幼心に熱心に見ていた記憶が蘇ってきた。高校球児に憧れていたのは決してそうした球児以外にも「タッチ」などの影響もあったのかも。
だって、この頃のニュース番組のコーナーで普通に「南ちゃんを捜せ!」なんてやっていたもんな。今だったら「YAWARAちゃんを捜せ!」とか「愛ちゃんを捜せ!」になるのかな?

だけど小学生も高学年になるとリトルリーグなんかで本格的に野球をやるヤツとの差がどんどん出来て気がつくとそんな夢は何処かに置いてきてしまった。

中学生になった僕は科学部に入った。星を見るのが好きだったし、ファーブル昆虫記も好きだったし、牧野博士の植物記なんかを読んでいたりした少年だったからだ。でもここで一番好きだったのは部室にあったPCシリーズのパソコンだったり、フラスコだったりバネ秤などなんか発明が出来ちゃいそうな空間だったのかも知れない・・・そう、キテレツのように何か僕にも作り出せそうに思っていたのかも。

高校生になる頃すっかり僕は勉強が出来ない少年になっていた。アメフトに出会った僕は強い男に憧れていた。ドラゴンボールや北斗の拳の登場人物のようにはなれなくても現実世界でアメフトは強い男のシンボルのように思っていた。

中学高校と一貫教育で育った僕には科学部時代からの友人で「ケンタ」というのがいた。浅黒い顔に度のきついメガネをかけ背が低いのに大人びた「毒」をポンポンいう。生まれて初めて同級生でオモロイやつだった。
僕の「夢」がコロコロ変わった行く中、そいつは終始一貫「小説家」になると言っていた。そしてそいつの書く文章は間違いなく面白かった。
高校2年生の修学旅行の文集に
「・・・こんなマズイ飯を食って長生きするくらいならば、僕は早死にした方がマシだ・・・」
本物の沖縄食ではないだろう?という怒りと、沖縄食だとあがめている事への痛烈な批判にクラス中から賞賛が彼に送られた。そして、僕は一度だけ彼を芸人の世界に誘った・・・。

アイツがぽっくり死んだのはそれから1年も経たないこんな夏の日だった。心臓に抱えていた爆弾は突然破裂してしまった。
なにも卒業文集で予言しなくたって良いだろうに。アイツも最後まで人を驚かすのが好きなんだから。。。

「何になりたいか?」なんてもう何年そんな話をしていないだろう。こうなったら来世にかけるか(笑)それとも自分の子供が出来たときに夢を託すか(苦笑)はたまた、コスプレでもしてなりきるか?
生まれ変わったら何になりたい?
・・・・そりゃ次は女になって幼馴染にのタッチャンに告白される南のポジションでしょ!!

お後がよろしいようで。

プランの舞台を見に行く為、何か面白いこと(人様に迷惑がかからない範囲で)をしたくなるんですね。
ボーッと見に行くのが嫌なんですよ。

今回は久馬さんよろしく、あえて無精髭で行ってみました(笑)

いつもいつも感じるのだけれど、プランの本公演とラーメンズはがっつり見ると脳の中のシナプスが元気になっちゃうというか言葉が勝手に沸いてくる感じですね。
カリカのネタもそういう「ぐっ」とくる感じはあるんだけど、言葉では巧く説明できないけどちょっと違う感じかな。

今回観ていて思ったのは
「プランの本公演は新喜劇の変化形なのでは?」
ということ。
勿論様々な要素が違う部分はあるのだけれども、それぞれの「お約束」が散りばめられて、少しホロっつとさせる部分があって・・・
いわゆる「新喜劇」は芝居と観客との「共通体験」としてありふれた日常が設定されているけれど、プランの場合はこの「共通体験」をアニメやお笑いといったものに置き換えているのではないかと。

小説や映画などだと「シリーズ化」する過程の中で自然と「お約束」が形成されていくけれどもこうした舞台の場合は演者個人の個性をそれぞれが他の場面でアピールしていかないと「お約束」が認知されにくいのかなと。
そうやって考えると、プランのメンバーのソロ活動は意味があるように思えるのです。

80杯 決勝 2004-09-07 ルミネ
勝負と言うものは常に一握りの勝者と大多数の敗者を用意している。それは残酷な物語のようでもあるが、時に伝説の幕開けだったりもする。そういった意味で、勝者だけの物語の方が実は遥かに「敗者が切り捨てられている、忘れ去られている」という点において残酷であり不実である。

優勝候補に挙げられていたコンビは1回戦で「暗転」を予告するランプが点滅したと同時に漫才が終わってしまい、ひょっとすると見ている側に「慌てた」印象が残ったかも知れないが、それ以上に審査員が札を上げるまでが「審査」という意気込みでボケ続けたコンビに1票差で敗れた。

トリオは最初から飛ばしていった。赤・青・黄と揃えたユニフォームは信号の色でもあるけれど彼等には「とまれ」が無いかのように飛ばした。最後の同じネタで引っ張るところをしつこいと思うか被って面白いと思うかは人それぞれだろう。ただ、僕には非常に面白くもう一本見たいという気持ちにはなっただけに残念だった。

漫才師として評価を高めてきたコンビの今年のテーマはコントだったのかも知れない。オールラウンダー・・・漫才もコントもMCも出来る芸人に進化する事を考えた時に見る側と作る側のギャップが発生する事はままある事。
しかし、ままある事とはいえ
「北斗の拳を知らない人にあれは分かるのかな?」という問いかけに僕は答えを見出せない。インパルスの「キセル」は「モンスター」を知らない人にも伝わる何かがあるが、あのネタにそういう何かは有ったのだろうか??
「わが人生に一点の悔いなし」
本気で、そう思ってネタをやったとき、彼らはもっと成長できるはずだ。

若武者たちは決して負けても良いと思っていなかったはずだ。
全ての瞬間で面白くなろうとしている意気込みが舞台から離れて座っていた僕にも十分すぎるくらい伝わってきた。
正直ネタの完成度は高い。
設定はシュールとも呼べる世界観だが自己満足に終わらせない丹念なスケッチがあちらこちらに散りばめられていた。ただ、こういうトーナメントで勝ちあがるためには、こいつらに札を上げても間違いない。と観客に思わせるオーラというものがまだ足りないかも知れない。
そして、準々決勝で優勝者に当たってしまったことが彼等の不運さでもある。

男は卑怯な作戦を用意していた。
舞台の上で1人で8分。決して短い時間ではない。
8分間面白い話をし続けるのは非常に難しい。ましてや男はコントをやるわけでも紙や音響などの道具を使うわけでもない。
状況をお客さんに分からせる喋りはどうしたって「説明」になる為ダレル。
男はその事を分かっていた。勝負は一か八かだ。
男のギャンブルはカンニングだった。
その試みは瞬間成功したようだった。しかし、無情にも旗は相手の色の方が多かった。
男は全てを悟りすがすがしい表情をしていた。前回はトーナメントにさえ出れなかった・・・男の視線は「次」を捕らえているようだった。

チャンスは有った。勢いに乗っていた男達を止めるには十分すぎるほどのチャンスが。男達は自ら墓穴を掘りそうになっていた。しかし、彼には「とどめを刺す」という狡さが無かった。
平和主義者で下ネタも苦手なかれは真っ向から勝負した。
しかし、どうしたって短い時間に同じテイストを繰り返されたら飽きがくる。
どんな速い直球だって同じ所に投げ続ければ打ち返されてしまう。そこで必要なのは打者を打ち取るためのフィニッシュになるようなもの・・・それを持っていたのは優勝し、この対決を制したアイツラの方だったのかもしれない。

一番のベテランはもう捨てるものが無いと貪欲に勝ちに拘ってきた。その結果山の頂はもう直ぐそこまで来ていた。
男達は最後にベストアルバムのように自分達の漫才の面白い部分を組み合わせたような漫才を見せてきた。
しかし、それは逆に決勝で戦える強い1本ネタがもう切れていたことと表裏一体でも有ったように見えた。胸に輝いたメダルは銀色だった。考えれば同期では2丁拳銃がM-1の舞台にあがり、COWCOWも華やかさを持ち合わせている。ブラザースは5じ6じCUPを制した。

だが、、、野球だって4番バッターだけでは勝てないことを多くの人は知っている。「いぶし銀」・・使い古された言葉かも知れないけれど、彼等にはそういう舞台が良く似合う芸人としていつまでも舞台に上がっていて欲しいと思うのです。

勝者は1組だけだ。
「死に体」(ほぼまけになった状態)になりかけた事もあった。しかし、男達は最後の最後にコントを用意してきた。これは相手が漫才しかないことが分かっていたからでもあるが、単独でおろしたネタでもあり「鮮度」が有るからでもあり、その内容からも「こいつらは本気で優勝を狙っていた」という事を分からせるには十分なネタだった。
言葉を面白いように操り、自分達の決め球もしっかり持っている。コントも器用にこなせる・・・ひょっとしたらオールラウンダーとして一気に火がつくかも知れない。

優勝おめでとう!トータルテンボス!!
そしてトータルファンの皆様おめでとう!!!
「私が応援したら優勝するという底知れねぇ伝説をつくりたい。」と言っていたあんたは凄いよ!!良かったね。

敗者の分だけドラマがあった。そんな素敵な大会をどうもありがとうございました。

2004.10.4 おはよう。「薔薇のかほりトークライブ プラス1」 新宿シアターモリエール
プラス1と言うのはただ単にトークライブというのではなくて、トークライブに入る前に一本ネタをやると言うもの。新ネタというかまだ完成しきっていない細かいネタを何本かくっつけた感じでして展開だとか発想だとかに物凄いな!というものが無い変わりにありふれているんだけれど、おはよう。さんらしく分かりやすく伝わりやすい素直な漫才でした。

そもそもこのトークライブは渋谷のシアターDという小さめの小屋から始まって好評に付き場所が拡大し、それだったらネタもやろうという感じみたいです。
漫才が始まるときに舞台にそれとなく置かれていた花瓶入りの薔薇がクルクルと周りだし会場は一気にあったまりました。
なかなか素敵な小道具の演出でしたね。

でね、このトークライブのコンセプトが薔薇やラベンダーなどかほりがトークゲストのお題とシンクロしていると言うもの。おはよう。はそこのアロマテラピーのセラピストという設定になっているんですね。
まぁ、分かりやすく言えば、ごきげんよう。のサイコロがそれぞれの「かほり」になっていると思ってください。

ってここまで書いて思ったのは、まさかおはよう。だからごきげんよう。テイストでなのかな?知っている人います??

そんなこんなでゲストを呼び込む前に2人だけでのトーク。おはよう。の2人は映画「男前」(ユウキロック主演の浪商の山本じゃ!の続編)の撮影があり、そこのスタッフが可笑しすぎるという話でした。地図を持ってこない(正確に言うと、持っていた地図が日本地図で使い物にならなかった)バス運転手やら、助監督の「ここに目線を下さい」という合図が教育TVで昔有った「探検僕の町」のくらさんのホーズみたいでその理由が酷かった。曲げた人指し指と小指が「目」で深く曲げた中指・薬指が「口」だそうで・・・
また、製作の方は撮影の為に通行止めにした車両をあたかも自分の手柄のように報告してきただとか、ほとんどコント状態だったようです。いつか「男前」(チャイマ山本・ブラザース)で合同のトークをやりたいとなった所で会場からは拍手が。

一組目のゲストはpoison girl band
まずは4期生に表・裏・闇というグループがあり「表」はインパルス・ロバート・森三中で、「裏」がポイズン、アホマイルド・コンマニセンチ等で先輩も知らなかった「闇」が(英)田中。ここでなぜか会場は大爆笑。
そんな(英)田中は4期の中で当初ずば抜けて優秀な成績だったそうです。
それから、吉田君(背の高い方)が会った瞬間に相方のテンションがどうか分かってその時によって対処法が変わるですよ。という話になりました。
ポイズンのネタ合わせでの喧嘩は有名でおはよう。は彼らに楽屋での挨拶が「今日はもう喧嘩した?」だそうです。

それから80で対戦した相手が真逆のテンション高めの「Bコース」でそのテンションに持っていかれて、普段は絶対にやらない「は~い、どうも!」なんていう入りでやってしまったものだったからボロボロになってしまったなんて裏話を聞かせてもらえました。
「相手の土俵に上がっちゃいました」
うんうん。こうやって勉強してひとつ成長していくんだろうね。

で、目下のポイズンの悩みが「シュールに見られること」
と言うと、では逆にベタな事は出来るのか?という事になり、まずはベタの基本リアクションから
用意されたのは「熱湯の入った水鉄砲」これをかけられてのリアクションすると言う事だったのですが、
ポイズンは無言と「あっちぃ」といって舞台袖に逃げるという全然リアクションが取れない事が判明。
しかし、そんなリアクションを見て喜ぶ芦沢さん。熱湯鉄砲を持って乱射しまくりです。。。この人かなりのSですね。

次に箱の中に入っている人名のモノマネを120%の力でやるというもの。
吉田くん→西城秀樹
阿部くん→江頭2:50
いや~120%やりきって2人とも見たことが無いくらいのテンションになっていました。

そんなこんなでポイズンは終了し続いてのゲストは次長課長
おはよう。からお笑いシューティングハンターと呼ばれた河本さんは出てくるなりポイズン用に用意されていた人名入りの箱で遊び始める始末。
そんな次長課長の悩みは、モノマネがマニアック過ぎて伝わらない。伝わるモノマネはTVで放送できるモノマネではない。というもの
例えば「街宣車」のモノマネはTV向きでは無いし、「Vシネでゴルフする対立する組の若頭」は伝わらない。ルミネに来るバイク便のお兄ちゃんのモノマネは最早伝わるのは芸人さんだけ・・
しかも次長課長の2人はお互いのツボが非常に近いらしく、お互いが楽しいみたいですね。こういうマニアックなのが。

それからおはよう。が指摘したのが事前のアンケート(トークテーマを決めるためのもの)での書き方が河本さんが嫌らしい書き方をするから聞かなきゃしょうがないと言ってました。

一見まともというかボケなさそうに見える井上さんですが、河本さんのお子さんが生まれたときの誕生祝いが何故か「電動スクーター」(笑)くくりつけて走らせて~なんて凄い事を仰るようです。また、鼻呼吸が出来ない子供に息を吹きかけ窒息させて楽しんだりと河本さん以上に子供ぽいかも。

因みに井上さんの好みのタイプはカリッカリッだそうです。
両手でウェストがつかめる位・・・なんぞ言っていました。全国の井上ファンの方々、頑張ってくださいませ。
そのほかココでは書ききれない位色んな話が出たのですが、とにかく楽しいイベントでした。又機会があれば行きたいなと思いました。
次回は年末。ゲストは佐久間一行さんとピースだそうです。

キュートン 第9回公演「うんどうかい」(2004.10.5 新宿シアターモリエール)
まずはこのライブの説明から。
東京吉本の増谷キートンが座長となり椿鬼奴・アホマイルド・くまだまさし・はんぺん・しんじ、と言ったかなりのマニアック芸人で構成されるイベント。
馬鹿な事をちゃんとお馬鹿にやるというスンバらしいイベントですが、けしてTV的ではないです。
東京で類似を探すとすればワハハ本舗が近いですし、関西ではレイザー・ラモンが同系統でしょうか。

さてさて、じゃあどういう内容だったかと聞かれると困っちゃうんですよね。文字で説明する事が極めて困難だというだけでなく、このイベントは参加する事により、面白さが増加するイベントだからです。
そう、見ている人に積極的に参加を促すイベントなんですね。

どういうことかというと、「鳥人間コンテスト」というコーナーではそれぞれの芸人さんが思い思いの動力をお客さんに協力してもらう事によって「飛ぶ」というもの・・・って分かりにくいでしょ?
具体的に言うと
くまだまさしは「でべそを引っ張ると胸に付けたプロペラが回る」というものなんですが、プロペラの故障により出てきたのは予備エンジン。下腹部に付けられた「金色のゴルフボール2個」を引っ張るとプロペラが回ります。
しかし、この金色のボール勢いが良すぎて下腹部にダイレクトに当たるためあえなく墜落。

ねっ、お馬鹿でしょ。

増谷キートンはキスで飛ぶと言うもの。ほっぺなら1列、唇なら3列というターボエンジン搭載。見事ターボ発動し6列目で強制ターボマスクが登場し、調子に乗りすぎて墜落。
しんじは腹にパンチで飛ぶのですが、同じく6列目強風により指名されたのはいかつい男性のお客さんw重たそうなストレートが入ってしんじもここで墜落。

ホストクラブ「キュートン」
ここのおもてなしは「どんべり」そう「ドンずべり芸」を見せてお客さんにクラックラッしてもらおうと言うもの。メインメンバー以外にも様々な芸人さんが登場したのですが、個人的には「キャベツ確認中」の算数ドリルが面白かったかな・・・

また、「しんじ」という全く無名な芸人さんをフューチャーした友情ドラマは構成もしっかりしていて彼の良さ(ストレートすぎるツッコミ)が発揮されていたのではないでしょうか。

それから過去のコントの名作をもう1度というコーナーでは舞台の上でCG無しのマトリックスの名シーンが見れたり(どういう仕掛けかは秘密)チャリティコンサートが見れたりとかなりの充実振り。

それからそれから「秋風」という昭和の匂いがする劇では設定上はセピアな親子の話なのに何にたいしても「そうか・・・」と連呼するのが徐々にお客さんのツボに入りクスクスという笑いが起こってました。

ってね、こんなんじゃ全然伝わらないだろうけれど、ちょっとでも関心を持ったなら行ってみることをお奨めします。ただ下品な笑いに拍手するくらいの寛容さを持ち合わせている大人限定ですが。


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